2016年4月より電力自由化がはじまり、すでにスマートメーターやHEMSを導入したという人も多いのではないでしょうか。
これからの時代は家庭内の消費電力・電気代管理が各自で行えるようになっていきます。
日本政府としても全家庭のスマートメーター・HEMSへの切り替えを促進したいと考えており、2030年までにはこれを実現しようとしているのです。だからこそ、スマートメーター本体や交換工事などの費用は無償で行われています。
HEMSに関しては、現段階では各自で用意しなくてはならず、全家庭への導入はまだまだ時間がかかるでしょう。
HEMSの詳細は“【決定版】電力自由化によるスマートメーターとは?設置の疑問を完全ガイド”をご覧ください。
HEMSがあれば家庭内の家電が消費する電力を一括管理できるので、節電・電気代削減に大変便利になります。
しかし、まだ現段階ではHEMSの導入は不安という人も多いでしょう。あるいは特定の家電の消費電力だけを把握したい、などもあると思います。
そんなときに役立つが“ワットチェッカー”と呼ばれる製品です。
消費電力を計測したい家電のコンセントプラグを繋ぐだけで、その家電の電圧・電流・電力・皮相電力・周波数・力率・積算電力量・積算時間などを知ることができます。※計測できる項目は製品によってさまざまです。
今回はこのワットチェッカーについて解説していきましょう。
ワットチェッカーの活用方法
先に結論をお伝えしておくと、スマートメーターとHEMSを導入しているのであれば、ワットチェッカーは必要ありません。
ワットチェッカーは家電ごとのコンセントを差し込んで、その家電単体の消費電力を計測するものです。
別コンテンツの“【決定版】電力自由化によるスマートメーターとは?設置の疑問を完全ガイド”でも解説していますが、スマートメーターとHEMSがあれば家庭内にある家電の消費電力を全て把握することができます。そのため、個別に計測する製品は不要です。
ワットチェッカーは、現在スマートメーターとHEMS(あるいはHEMSだけ)を導入しておらず“エアコンや冷蔵庫など特定の家電が消費する電力を把握したい”という人に役立つアイテムということになります。
例えば、家庭内でエアコン・冷蔵庫・パソコンなど、毎日決まった電化製品しか使っていない場合、ワットチェッカーは電気代を抑えるために有効なツールとなるでしょう。
HEMSと比較すると各コンセントを確認しなくてはならず、手間が多くなるのは間違いありません。しかし、現状価格を抑えて消費電力の概算を確認したい人にはオススメの製品でしょう。
HEMSを購入する場合は平均2~5万円、レンタルで毎月数百円の費用が発生します。
ワットチェッカーはAmazonなどでも容易に購入でき、1つあたりの価格は1500円~4000円前後。簡易式で消費電力を計測するのであれば、十分なコストパフォーマンスでしょう。
ワットチェッカーの探し方
先述した通り、ワットチェッカーはAmazonなどで簡単に入手することができます。
しかし、中にはそもそも“消費電力が計測できる製品”というイメージだけで、正確な製品名を把握していないという人もいるでしょう。
ワットチェッカーはAmazonでも“ワットチェッカー”と入力すればヒットします。
- ワットチェッカー
- ワットモニター
- エコチェッカー
- 電力モニター
- 電力チェッカー
- 消費電力測定器
- 電気チェッカー
など。
Amazon以外にも大手ショッピングサイトはもちろん、家電量販店などによって呼び名が違う可能性もあるので、もしワットチェッカーで通じなかった場合はこれらの名称をいくつか問い合わせてみてもいいでしょう。
可能ならHEMSを導入しよう
ここまでワットチェッカーについて解説してきましたが、可能なのであればHEMSとスマートメーターの導入をオススメします。
現在はHEMSの導入は任意となっていますが、日本政府としては2030年頃までにはHEMS導入を義務化して、全世帯に浸透させるという計画があるという話もあるのです。
まだ先が見えないという点や、不明確な部分が多いのは確かですが、将来的には全世帯が導入することになると思います。レンタルであれば毎月500円前後と格安の費用で利用することができるので、可能であれば積極的に活用するようにしましょう。
HEMSの購入・レンタル方法は、HEMS取り扱いのメーカーや家電量販店での申し込みが基本です。
どのメーカーで取り扱っているのか、どのような商品名なのかなどについても“【決定版】電力自由化によるスマートメーターとは?設置の疑問を完全ガイド”で解説しているので、是非参考にしてみてくださいね。

ワットチェッカーは電力自由化がはじまるまでは、消費電力を把握するのにとても便利なアイテムでした。しかし、2016年4月から各家庭の電力自由化がスタートし、HEMSが浸透すれば消費電力の把握が当たり前のように行えるようになります。
ワットチェッカーを複数個利用するのであれば、スマートメーターと合わせてHEMSを導入した方が、消費電力管理は確実に効率的でしょう。