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沖縄エリアでは、沖縄電力以外に選択肢はない…そんな時代も、もうすぐ過去のものとなってしまいます。2016年4月の電力自由化にともなって、これまで、沖縄電力が独占的に電力の供給を行っていたエリアの一般家庭でも、自由に電力会社を選べるようになります。

すでに、沖縄エリアでは50社近くの新規参入企業が新電力としての届け出を提出しています。そのうちの8社はすでに法人向けなどに実際に電力の販売をスタートしています。

一般家庭向けの新プランなどを発表している企業なども多いことから、どの電力会社を選べば良いのか、と迷っている方も少なくないでしょう。

もちろん、新規参入企業の低単価やプランは魅力的なものですが、

これまで沖縄エリアの電力供給を長年にわたって担ってきた沖縄電力はどうなのでしょう。

これまでは、独占状態でしたが、今後は沖縄電力も市場での競争に参加することになります。そこで、ここでは電力自由化後も沖縄電力を選ぶことのメリットやデメリットについてもお話してみたいと思います。

沖縄県内の電力事情をチェック

okiden沖縄電力の電力自由化への取り組みの前に、県内の電力事情について考えてみましょう。

2011年の福島第一原子力発電所事故をきっかけとして、全国的に原子力発電所が次々と停止されることになりました。
すでに、原子力発電の占める割合はかなりのものでしたので、代替エネルギーとして主に使用された火力発電のコストは非常に大きなものとなりました。
そのコストを補うために、全国の電力会社は値上げに踏み切ることとなります。

もちろん、沖縄電力も例外ではなく2013年のあるには電気料金の値上げを実施しています。

発電コストの増加による料金値上げは仕方のないことである、と言える一方で、電力の小売りを自由化することによって、コストを下げることができるのではないか?という声があがるようになります。
その結果として、今日の電力自由化となったのです。

もちろん、この電力自由化は沖縄でも実施されますが、現在、問題となっているのが「託送料金」です。
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今回の一般家庭向けの電力自由化で、新規参入する企業は、現在使用されている電力網を借りて使用することになります。

これには、新たに送電設備を各社が用意する必要がなく、低コストで新規参入ができる、というメリットがあります。
しかし、電力を託送するためには当然使用量が必要となるのです。

icon04沖縄電力では新規参入企業に対して請求するこの託送料金がかなり高く設定されている、という点が問題となっています。

もちろん、この託送料金を正式に決めるためには国の許可が必要となりますので、まだ正式に決定したわけではありませんが、このままでは高額な託送料金が新規参入企業の電気料金に反映されてしまう恐れもあるのです。

もちろん、沖縄県には多くの離島もあり、設備の維持・管理にもそれだけ多くの費用が必要となりますので、仕方がないという面もあります。しかし、あまりに他エリアとの託送料金に差があれば、全国展開を予定している新規参入企業が、沖縄にだけ参入できない、といった事態も起こり得るのです。

これは、沖縄の電力自由化にともなう大きな問題の一つと言えるでしょう。

沖縄電力の電力自由化に向けた動きは?

託送料金に関する問題はあるものの、すでに多くの企業がこのエリアでの新規参入を決定しています。
そんな中で、沖縄電力はどのように動いているのでしょう?

現時点では、沖縄電力は自由化に合わせた新プランなどの発表を行われていません。そこで、現在の沖縄電力のプランについてチェックしてみましょう。

従量電灯

もっともスタンダードなプランで、時間帯や季節などで料金が変動することはなく、使用電力量に応じて料金が決まるものです。

Eeライフ

エコキュートや、電気温水器を使用している方を対象としたプランです。朝や夕方、そして休日などの電気料金が安く設定されています。また、オール電化住宅の場合、毎月の電気料金がさらに10%割引となります。

時間帯別電灯

夜間の電気料金が安く設定されているプランです。夜型の生活を送っている方や、エコキュート、電気温水器などを使用している方にフィットするプランとなっています。

深夜電力

夜間に限って電気を使用できるプランで、電気温水器を使用している方を対象としたものです。

ちゅらクック割引

200Vの電気調理器を使用されている家庭に適用される割引となっています。

このように、沖縄電力では現時点でも豊富なプランが用意されていますので、このまま電力自由化スタートまで新プランが発表されなかったとしても、選択肢は十分にあると言えるでしょう。

現在、沖縄エリアへの新規参入を発表している企業の多くは、それほど多くのプランが用意できていません。そのため、選択肢の多さ、という点では沖縄電力がもっとも有利である、と言えるかもしれません。

もちろん、デメリットもないわけではありません。スタンダードな従量電灯プランの場合、電力量単価に電気料金が左右されることになります。そのため、単価の低い新規参入企業と比較すると割高になってしまうのは避けることができません。

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エネシフト編集部エネシフト編集部

どのプランをチョイスするのかによって、沖縄電力にメリットがあるのか、また、デメリットが大きくなってしまうのかは変わってきます。そのため、まずはあなたの家庭での電気の使い方、使用量などを把握した上で、電力会社やプランをチョイスすべきでしょう。