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これまで、九州エリアの一般家庭の電力供給は、九州電力が独占しておこなってきました。しかし、2016年4月の電力自由化以降は、自由に電力会社を一般家庭でも選ぶことができます。

これにともない、九州エリアではなんと70社もの企業が新電力としての届け出を出しています。その中でも17社は、すでに法人向けなどの電力供給を行っており、実績も十分です。

このように、新規参入企業が非常に多く、電力会社の選択肢が多い九州エリアですが、九州電力を選ぶことにはどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか?

九州電力では自由化に向けた新しい料金プランを発表

img_kyusyuRightBox長年にわたって九州エリアの電力供給を担ってきた九州電力では、今回の自動化に合わせて、新たな料金プランを発表しています。

今回、九州電力が力を入れているのは、生活スタイルの併せてチョイスできる細かな時間帯区分を設けたメニューです。

現在も季時別電灯など、それぞれの時間帯別に料金を設定しているプランが利用できますが、そこに利用者のニーズを反映し、さらに細かく時間帯区分を設けている料金メニューへと、全面的にリニューアルされています。

では、具体的にそのプランをチェックしてみましょう。

電化でナイト・セレクト

オール電化住宅などの方を対象にした新しい料金プランとなっており、夜間の電気量料金が割安になります。
そして、このプランの最大の特徴は料金がお得になる時間帯を3パターンからセレクトできる、という点でしょう。

「電化でナイト・セレクト21」では夜9時から翌朝7時までお得な料金が適用されます。「電化でナイト・セレクト22」では夜10時から翌朝8時まで、そして「電化でナイト・セレクト23」では夜11時から翌朝9時までの料金が格安になります。

また、曜日や季節によっても電気料金が変動し、休日や、春・秋シーズンの電気料金が低く設定されています。

※料金がお得になる時間帯が3パターンから選べることによって、より幅広い生活スタイルにマッチするプランになりました。ただ、夏季シーズンの昼間などに電気使用量が多くなると、電気料金がかなり割高になってしまう恐れがあります。しっかりと、あなたの家庭での電気の使い方を把握した上でチョイスする必要があるでしょう。

 

スマートファミリープラン

スタンダードな従量制の料金プランも今回の電力自由化にともなってリニューアルされます。スマートファミリープランは、季節や時間帯によって料金は変動することはありません。その代わり、使用電気量によって、段階的に料金が変動するシステムとなっています。

そのため、電力使用量の多い家庭であれば、よりそのメリットを実感できるでしょう。

九州電力の発表によると、毎月の電力使用量が350kWh以上の方に、大きなメリットのあるプランとなっています。
また、オプションで2年契約割引を追加することによって、より料金がお得なものとなります。

※段階的に料金が変動するシステムは、毎月の電力使用量の多い家庭にとっては大きなメリットとなります。毎月の電力使用状況を確認した上で検討してみましょう。2年契約のオプションは確かに魅力的なものですが、大幅な電気料金の変動などがあった場合も、乗り換えができない、というデメリットがあります。この点には注意が必要でしょう。

 

現時点で、一般家庭向けに発表されている新プランはこの2つです。それぞれ、あなたの家庭の電力の使い方にマッチしたものであれば、これまでより電気料金を抑えることが可能となるものですので、検討してみる価値は十分にあるでしょう。

 

九州電力は電気量単価が高い?

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新プランも発表され、より九州電力はより魅力的な電力会社に生まれ変わろうとしています。

しかし、最終的に、九州電力を利用し続けることによって電気料金を安くできるのでしょうか?

九州エリアでも、新規参入企業は従来の電力網を使用して各家庭へ電力を供給することになります。
そのため、低コストで参入が可能となることから、それだけ電気量単価を安くできます。こうなれば、どうしても九州電力の電気量単価は割高なものとなってしまうでしょう。

しかし、毎月の最終的な電気料金は単価だけで決まるものではありません。それぞれの電力会社やプランなどによって、割引率などは変動します。そのため、単価が安い電力会社を選んだとしても、最終的な電気料金はそれほど変わらなかったり、むしろ高くなってしまう、なんてことも十分にあり得ます。

そこで、重要となるのが、あなたの家庭の場合、料金はいくらになるのか、というシミュレートです。
最近では各電力会社のホームページなどで、料金シミュレートが可能となっていますので、これらを利用して、もっともお得な電力会社、プランはどれなのかを検討してみましょう。
エネシフト編集部エネシフト編集部

単価の安さや、目新しいサービスから、九州電力よりも新規参入企業の方がお得に違いない!そんな判断をしてしまうと、あとで後悔することになるかもしれません。
電気は私達の生活に欠かすことができない大切なものです。そして電気料金は、家計にも大きく影響するポイントの一つですので、慎重に、そして上手にチョイスするようにすべきでしょう。