イーレックス株式会社は2001年より、高圧・特別高圧の法人を中心として電力供給を行ってきた電力会社です。

 

自社発電所と工場の余剰電力を調達源とすることで、ユーザーである法人に他社よりも安く、確実にメリットが出るよう7000施設以上に電力を供給してきました。

 

2016年4月より一般家庭向けの電力小売も自由となり、イーレックスも参入したのです。

さらにイーレックスは、低圧・一般家庭への電気販売のため、イーレックスと米国ナスダック上場スパークエナジー社との合弁会社である「イーレックス・スパーク・マーケティング株式会社」を設立しました。

 

これまで法人向けに大量の電力を供給してきた実績や、そのために活用されている自社発電所や電力調達先は、個人向けの電力供給にも利用されています。

 

さらにイーレックスは、2016年6月よりインターネットサービス事業を主とするニフティ株式会社とも業務委託契約を締結しました。

ニフティは光ファイバーやモバイル通信といったインターネット関係の企業なので、それに準じたサービスが展開されると予測できます。

 

ただし、サービス内容についてはまだ公開されていません。公表され次第エネシフトでも発信していくので、ご期待ください。

 

ここでは、イーレックス・スパーク・マーケティングで提供している電気のメリットやデメリット、料金プラン・特徴・評判などについて一挙解説していきましょう。

■イーレックスの電気の特徴

イーレックスの電気は以下の3つの方法で調達されています。

・自社発電所による発電

・他の企業から余った電力の買取

・一般社団法人日本卸電力取引所からの購入

各発電所の発電方法はさまざまですが、イーレックスの自社発電所ではバイオマス発電が主流です。

 

多種多様な電源・発電所・調達先を確保することで、安定的で良質な電気を各家庭に提供しています。

◆電力の動きを24時間365日監視

イーレックスでは、電力の供給量と需要量が同じになるように監視する「給電指令課」を設けており、年中無休で24時間常に監視員が電力の動きをチェックしています。

 

もし災害やその他理由で電力供給量及び、需要に変化があった場合は、即材に対応できるという他の電力会社にはないメリットがあるのです。

■イーレックスの自社工場について

イーレックスの自社発電所は、高知県にある国内最大のバイオマス発電所「イーレックスニューエナジー株式会社 土佐発電所」と、現在建設中の「イーレックスニューエナジー佐伯株式会社 佐伯発電所」の2つです。

土佐発電所

佐伯発電所

イーレックス全体の具体的な電源調達比率は公開されていませんが、バイオマス発電をはじめとする地球にやさしいエネルギーを積極的に利用しているのは間違いないでしょう。

 

これまでイーレックスが電気を供給してきた代表的な施設は以下の通りです。

・中央合同庁舎2号館(総務省・警視庁・国家公安員会などが入居する建物)

・熊本県庁

・鹿児島県本庁舎

・国立がん研究センター中央病院

国立の施設の中でも、国立がん研究センター中央病院などのように大量かつ安定的な電力が必要な施設に供給しているという実績は、一般家庭であっても安心できる十分な根拠となるでしょう。

 

■イーレックスの電気供給エリア

イーレックスの電気は供給エリアが広く、北海道と沖縄以外のエリアをほぼ網羅しています。

◆電力供給エリア

・東北エリア

・関東エリア

・中部エリア

・近畿エリア

・中国エリア

・九州エリア

各エリアによって料金メニューが異なります。

◆東北・関東・中部・九州エリア向け

メニュー1(契約容量:10A・15A・20A・30A・40A・50A・60A)

各地域電力会社の従量電灯B相当の料金プランです

主に個人宅・一般家庭向け

 

メニュー2(契約容量:6kVA以上50kVA未満)

各地域電力会社の従量電灯C相当の料金プランです。

商店や事務所など小規模商業用施設向け

◆近畿・中国エリア向け

メニュー1:関西電力・中国電力の従量電灯A相当プラン(一般家庭向け/6kVA未満)

メニュー2:関西電力・中国電力の従量電灯B相当プラン(小規模施設向け/6kVA以上50kVA未満)

◆全エリア共通メニュー

低圧電力:事務所や工場などで動力を利用する人向け。(50kVA未満)

料金単価は2季節ごとに金額が異なります。

 

夏季:7月1日~9月30日

その他:10月1日~翌6月30日

■イーレックスの料金プラン

イーレックスの料金プランは、メニュー同様に供給エリアによって電気料金が異なります。

ただ基本的にプランとしては従量電灯A・B・Cと低圧電力のいずれかのみです。

 

イーレックスのメリットは、自社発電所と余剰電力買い取りによる安さと、安定・安心の電力供給です。

 

そのためか、各地域の電力会社と比べて電力量料金がそれぞれの段階で1~4円ほど安く設定されています。

基本料金はほとんど同じです。

 

東北エリア(青森・秋田・岩手・山形・宮崎・新潟・徳島)

関東エリア(群馬・栃木・茨城・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨・静岡)

中部エリア(長野・岐阜・静岡・愛知・三重)

近畿エリア(滋賀・奈良・京都・大阪・和歌山・兵庫・岐阜)

中国エリア(鳥取・島根・岡山・広島・山口)

九州エリア(佐賀・福岡・大分・長崎・熊本・宮崎・鹿児島・広島)

電力単価自体は地域によってさまざまですが、各地域の電力会社と比べると、電力使用量が120kWh以上は、ほぼ確実に安くメリットが出るように設定されています。

 

120kWh未満の場合は、若干安くなるかほとんど地域電力会社と同額です。

※評判や口コミでは、日中ほとんど電気を使っていない家庭(1人暮らし)でも500円~1000円ほど電気代が安くなったという意見もあります。

 

つまり、現在地域電力会社と契約している家庭では、電力多く使っているほどイーレックスの電気に乗り換えるメリットも大きくなります。

 

具体的にイーレックスへと乗り換えた場合の試算をしたいのであれば、イーレックス・スパーク・マーケティングの公式サイトにある、シュミレーションを使ってみるといいでしょう。

 

イーレックス・スパーク・マーケティング公式料金シュミレーション

エネシフト編集部でも、例として下記の条件でシュミレーションしてみました。

 

◆関東エリアシュミレーション

契約アンペア容量30A

試算月5月

使用量450kWh

プラン:関東MS従量電灯B(従量電灯Bプラン)

現在の電気代13000円

 

結果は以下の通りになりました。

現在の電気代である13000円が、イーレックスの電気に乗り換えることで10876円にまで削減されています。

2124円の削減です。

 

1年間で計算すると25488円も電気代が安くなります。

2年間では50976円です。

 

これ以上の電気を使用していれば、メリットはさらに大きくなるでしょう。

一方で電気代自体がそこまで高くないのであれば、割高となり逆にデメリットとなる可能性もあるので、注意が必要です。

 

■イーレックスのデメリット

イーレックスは、自社発電所や無駄のない電気調達のおかげで、地域電力会社と比べると電力単価は非常に安上がりです。

しかし、デメリットもあります。

 

まずは、他の電力会社のようなキャンペーンやポイントによる還元がなく、キャッシュバックはあまり期待できません。

多くの電力会社でデメリットとなる違約金や途中解約金は、イーレックス・スパーク・マーケティングでは設定されていないので、安心して利用するといいでしょう。

 

■イーレックスの電気に関する評判

2016年6月現在、改めて設立されたイーレックス・スパーク・マーケティングの電気に関する評判はあまり出ていません。

しかし、イーレックス本体は比較的長い間電力供給事業を行ってきているので、いくつかの声が飛び交っています。

 

◆イーレックスの口コミ・評判の一部

・安くなるのは分かるが、あまり有名な企業ではないから少し様子見

・バイオマス発電(再生可能エネルギー)など、自然に優しい発電方法を採用しているのは魅力的

・ホームページが分かりづらい

・切り替えや解約金が不要なのが嬉しい

・あまり電気を使わないけど、乗り換えただけで電気代が月500円~1000円も安くなった

など。

 

ただこれらの意見はほぼ全てイーレックス・スパーク・マーケティングが稼働する2016年3月以前のものなので、今後どのような評判が立つかは未知数です。

 

■法人でも契約できる

イーレックス本体は、元々工場やオフィス、病院などの施設に電力を供給していたので、法人・高圧・特別高圧を希望する人も申し込めます。

 

料金については、イーレックスが内容や現在の電力使用環境をヒアリングした後に、ユーザー別の最適プランを提案してくれるので、公表されている料金プランはありません。

 

検討中の方は資料請求や、問い合わせをして相談してみてはいかがでしょうか。

■マンションやアパート賃貸でも契約できる?

賃貸契約で借りているマンションやアパートであっても、その部屋の電力契約者本人であれば、イーレックス・スパーク・マーケティングの電気に乗り換えることができます。

 

ただし離島に住んでいる人や、建物全体で一括受電契約がされている場合はその限りではありません。

電気に関する契約がどのようになっているか不明な人は、現在の電力会社や建物の管理会社に連絡して確認してみるといいでしょう。

 

エネシフト編集部エネシフト編集部

イーレックスの電気は、キャンペーンやポイント還元などのキャッシュバックがない代わりに、電力使用量の代償に関わらず電気代が安くなるように設定されています。

現在はまた様子見の人も多いですが、電力自由化が浸透すれば、より魅力的なプランやキャッシュバックが出てくる可能性も十分にあるでしょう。