皆さんは電力自由化についてご存知でしょうか。

2016年4月の電力自由化に伴い、地域電力会社を含む各電力事業者の電力競争がスタートしました。

 

電力小売自由化とともに、100社以上もの企業が電力提供において独自プランを提供し始めたのです。

 

しかし、実際に電力契約を切り替えたのは、電力契約口数の1.13%でしかありません。

1番多い東京電力でさえ3.34%にとどまっているのが現状です。

 

地域電力会社から新規電力会社に乗り換えれば、電気代の削減も期待できる中で、なぜこんなに切り替えている家庭が少ないのでしょうか。

 

ここでは電力自由化開始以降、電力会社の乗り換えがなかなか浸透しない理由について考察及び解説します。

 

スイッチング支援システムの利用状況(~8月31日24時)【単位:千】

%e9%9b%bb%e5%8a%9b%e8%87%aa%e7%94%b1%e5%8c%96%e7%90%86%e7%94%b1%ef%bc%91

※契約口数 :電気事業連合会発行の電気事業のデータベース参照

※スイッチング:電力変更申請数/電力広域的運営推進機関(8月31日時点参照)

 

■「電力自由化」知っていますか?

電力自由化はインターネット・テレビ・新聞などさまざまなメディアを通じ、電力自由化開始以前から多くの情報が宣伝・公開されていました。しかし、電力変更の数は伸び悩んでいるのです。

 

■どうして電力自由化が進まない理由

これだけ多くの電力会社が参入し、さまざまなサービスが展開されている中で、なぜ電力会社の切り替えは伸び悩んでいるのでしょうか。

 

電力自由化の認知度自体が低いから伸び悩んでいるようにも考えられます。

しかし、NTTコムリサーチが全国の登録モニター18歳~69歳の男女に対して、電力小売自由化について「下記は電力自由化を知っていますか?」と言うアンケートを行いました。

 

結果は以下の通りです。

 

詳しく知っている    10.8%

知っている         51.2%

なんとなく知っている  36.1%

知らない         1.9%

参考:http://research.nttcoms.com/database/data/002023/

 

予想を外れ、電力自由化の認知度は性別年齢問わず50%以上と高い結果でした。

つまり、電力会社切り替えが伸び悩んでいるのは、電力自由化の認知度が低いからではありません。

 

◆各企業の顧客ターゲット問題

各企業の多くが、ターゲットとしているのは、電力消費の多い既婚家庭をはじめとする世帯人数の多い家族です。

 

・20A以下は対象外

・集合住宅で電力を一括管理しているマンション等は対象外

 

各企業のプランは、単身者をターゲットにしたものは少ないです。

単身世帯が日本の全体世帯数のうち26.5%と考えると、多くの顧客が取り残されている状態なのです。

 

そんな中、単身世帯にも対応し人気なのが、ENEOSでんき・Looopでんき・エルピオ電気の3社です。

 

◆高齢者対策がなされていない

日本では高齢者(65歳以上)と呼ばれる年齢の人達は、人口の26%を占めます。

寒暖の差が体調に影響し、家庭で過ごす時間の多い高齢者こそが電力自由化の恩恵を必要としているのではないでしょうか?

 

しかし、人は年齢と共に変化することを嫌うようになります。

面倒だから、わからないから以前に、変化することに不安を感じるのです。

 

また、電力会社のアピールがインターネットを利用したものが多いという状況も、高齢者を遠ざける原因と言えるでしょう。

 

現在の電力自由化は、本人達が乗り気にならないだけでなく、高齢者には利用しづらい状況だと言えます。

 

■電力会社を乗り換えない理由

海外では日本に先立って電力自由化が行われています。

国によって普及率は違いますが、アメリカでは60%ほどの人が利用しています。

日本はまだスタートしたばかり、多くの可能性が秘められているはずです。

 

では、なぜ日本では電力会社を変更する人達が少ないのでしょうか?

電力消費の大きい家庭を管理する既婚女性を対象にインターネット調査が行われました。

 

なぜ、電力会社を乗り換えないのですか?

 

1位、各社の比較が面倒だから 27.8%

2位、必要性を感じない 24.5%

3位、これから検討を始める 13.1%

他、少数回答

 

また、電力会社を変える予定がない人に、どれくらいお得なら検討をしますか?

と尋ねた結果、全国平均2,381円でした。

 

電力自由化は必要ないと答えた人も、実際には希望額ほどの節約が見込めないと考えているため変更していないようです。

■電力比較が面倒な人は、企業やプランを絞ろう!

電力料金の比較が面倒に感じる人は、電力会社やプランで選びましょう。

オール電化のご家庭向け

オール電化プランのない企業では、変更後に電力費用が高くなる場合があります。

オール電化のご家庭の方は、プランの確認を忘れないようにしてください。

%e9%9b%bb%e5%8a%9b%e8%87%aa%e7%94%b1%e5%8c%96%e7%90%86%e7%94%b12

生活と密着、ポイントを貯めたい人向け

%e9%9b%bb%e5%8a%9b%e8%87%aa%e7%94%b1%e5%8c%96%e7%90%86%e7%94%b13

シンプルに節約したい人向け

%e9%9b%bb%e5%8a%9b%e8%87%aa%e7%94%b1%e5%8c%96%e7%90%86%e7%94%b14

家族で節約! より安くしたい人向け

%e9%9b%bb%e5%8a%9b%e8%87%aa%e7%94%b1%e5%8c%96%e7%90%86%e7%94%b15

1人だけど節約 より安くしたい人向け

%e9%9b%bb%e5%8a%9b%e8%87%aa%e7%94%b1%e5%8c%96%e7%90%86%e7%94%b16

従来の電力会社以外だと、不安を感じる人向け

「電力会社の変更をしたい、けれど…」

「信頼できるだろうか?」

「安心・安全なのかしら?」

 

そんな方にお勧めなのが、ガス・石油・通信等の企業です。

既に利用している企業であれば、信頼は体験されているはずです。

また、気軽に相談も出来るため変更もしやすいのではないでしょうか?

 

 

■電力切り換え、本当に効果はあるの?

「本当に節約できるの?」

そういう疑いから、必要ないと言っている人もいるでしょう。

各電力会社には、節約金額を算出できるシミュレーションがあります。

現在、利用している電力会社からの納付書等が届いた際に、一度ご利用してみてはいかがでしょうか?

 

実際に、電力変更を行った家庭に電気料金の変化をたずねました。

 

1月あたりの電気料金の値下がり金額(昨年6月電気料金比較)

1位 500~1,000円未満 32.2%

2位1,000~1,500円未満 17.3%

3位    2,000円以上 15.1%

4位     500円未満 14.5%

5位1,500~2,000円未満 11.0%

 

電力変更を利用した人の、43.4%の人が1,000円以上の値下がりを体験しています。

今回は、電力消費のあまり多くない時期の調査でした。

冷暖房を利用する季節には、もっと大きな値下がりを実感できることでしょう。

 

電力変更の際には、従来の電力を解約する必要がありません。

専用のメーターを取り付ける以外は、難なく進むでしょう。

 

また、変更による実費はかかりません。

年間1万円以上の節約が期待できるなら、試してみるのも良いのではないでしょうか?

 

自分へのご褒美のために最適なプランを探し出すのも良いですが、

手続きが面倒だと言う人は、

 

「節約できた分で、食事にいきましょう」

 

そういって、手続きをお願いしてみるのも良いのではないでしょうか?