電気のない生活

23
今や私達の生活に電気は決して欠かすことのできないものとなっています。そんな現代において、電気のない生活を想像できるでしょうか?

何事も実際に体験してみなければわかりません。そこで、私は実際に電気を使わずに1ヶ月間生活してみました。
結論から言ってしまうと、もう二度とこんな生活は送りたくありません。

それでは、私の電気のない生活のレポートをご覧ください。

電気のない生活の寒さ対策

我が家では、電気ヒーター、エアコン、コタツによって冬の寒さを乗り切っていました。しかし、電気の使用ができないとなれば、まずは寒さ対策について考える必要があります。この生活をスタートしたのは11月の末でしたので、すぐに対策しなければ、大袈裟な話ではなく、命に関わります。

f946df002a4b249468d968c04c6afbdb_sそこで、最初に用意したのはストーブでした。昔ながらの灯油のみで暖をとることのできるアイテムですので、冬の電気無し生活では欠かすことができないアイテムでしょう。

ただ、ストーブの場合、エアコンや電気ヒーターのようにすぐに部屋全体を温めることはできません。なので、帰宅すると部屋の中は冷蔵庫のように冷たくなっています。
常に部屋の中でも厚着をし、ストーブの前で温まるのを待つ…帰宅するとそれが一つの儀式のようになってしまいました。

私の暮らしている狭いワンルームマンションでも、ストーブで部屋全体がそれなりに温まるまでには1時間以上かかります。ある程度、この生活になれるまでは何もする気が起こらず、食事もまともにできませんでした。

部屋が温まったら、そのまま布団にくるまって眠る…それだけで精一杯でした。

電気を使わない食生活

7bf99291962e19eb4cf73bd1b7a1a587_s食事については、普段、自炊とコンビニやスーパーの弁当やお惣菜が半々くらいの割合です。自炊とは言っても、ほとんどが冷凍食品など、簡単に調理できるものです。
しかし、電気が使えませんので、当然冷蔵庫は使えません。もちろん、電子レンジだって使えません。
もちろん、ガスは使えますが、普段通りの食生活を送ることはできませんでした。

とにかく困ったのは、冷蔵庫が使えない、という点でしょう。スーパーなどへ買い物に行っても、生鮮品の保存ができませんので、その日に消費できる量しか買えません。普段は、特売品の生鮮品をまとめ買いして冷凍保存することも多いのですが、電気がなければそれもできません。

毎日買い物に行くのも面倒ですし、まとめ買いと比べるとどうしてもコストがかかります。

さらに、電子レンジが使えないせいで、調理にも手間がかかりますので、面倒になり、結局出来合いの弁当や総菜で済ませてしまう頻度も高くなったこともあり、この月は食費が普段の倍以上になってしまいました。

 

あかりは意外となんとかなる?

80578e83cb086168081cd39d6ad26802_s
私が仕事を終えて帰宅するのは午後7時頃ですので、真っ暗です。普段ならスイッチ一つで電灯を点けることができるのですが、この1ヶ月はそれすらもできません。
電気を使わない生活ですので、反則かもしれませんが、懐中電灯とペンライトを少しだけ使用しました。

帰宅すると、限界に置いてある懐中電灯の光を頼りに、ストーブに火を入れ、キャンプ用のガスランタンの用意をします。ロウソクの使用も考えたのですが、明るさや、安全性を考え、こちらをチョイスしました。

もちろん、電気ほどに便利ではありませんが、慣れてしまうとそれほど不便は感じなくなります。
それに、電気が使えないことから、家でも特にすることはありませんので、入浴や食事の際に少し照らせれば十分でした。

洗濯機のない生活はつらい!

この生活の中でも、特につらかったことの一つが洗濯です。普段は全自動洗濯機と乾燥機をフル活用していました。
当たり前ですが、電気がなければ洗濯機も乾燥機も使えません。

そこで、衣類はすべて風呂場で手洗いです。洗濯なんて大したことないだろう…なんて考えていましたが、実際にやってみると重労働です。

洗うだけでなく、大変だったのが脱水です。洗濯機であればあっという間に終わってしまいますが、衣類を一枚一枚絞るのは大変です。
1週間に1度、休日を利用して洗濯をしていたのですが、洗い始めてベランダに干し終わるまでに半日かかってしまいました。

そして、苦労して洗ったにも関わらず、十分に汚れが落ちていないだけでなく、生地が痛んでしまったり、臭いが残ってしまうこともありました。

いつも当たり前に使っていた洗濯機や乾燥機ですが、この生活によって、その大切さを思い知りました。

結局は慣れ?デジタル機器が使えないこと

24
この1ヶ月で一番困ったことは、やはりデジタル機器が使えないことでした。電気がありませんので、スマホもパソコンも使えません。
もちろん、職場では使用していましたが、プライベートでの使用はNGとしていましたので、完全に誰とも連絡がとれない状態になりました。

最初はとても不安な気持ちになりました。ですが、この1ヶ月が終わるころにはすっかり慣れてしまい、何とも感じませんでした。

よく考えれば、携帯電話やパソコンを持っていないころは、こんな生活が当たり前でした。それに、仕事以外ではそれほど電話をすることもありませんので、私の場合は慣れると困ることはほぼなかったと言えるでしょう。

このように、1ヶ月間にわたって電気のない生活を送ってみました。振り返ってみると、不可能ではありませんが、やっぱりもうやりたくありません。この生活を終え、蛍光灯の、エアコンのスイッチを入れた時、心からほっとしましたから。
ただ、電気の大切さを知る上では、とても貴重な経験だったと思います。