夏場はエアコンなどの電気代が気になる季節です。

節約のためエアコンの冷房を使わず、扇風機などで我慢している人も多いのではないでしょうか。

 

一方、1日中冷房をつけっぱなしにしたら、どれくらい電気代が上がってしまうのか知りたい人もいると思います。

ペットや家族の介護など、家庭の事情でエアコンを常時稼働させなくてはならない状況も少なくありません。

 

そこで当記事では、エアコンを1カ月24時間ほぼつけっぱなしにしたときの電気代や、電気代の節約方法について解説していきましょう。

 

エアコンの期間消費電力量で電気代がわかる

エアコンには消費電力のほかに「期間消費電力量」という情報が記載されています。

これはJIS規格に基づいた条件下で計算された “エアコンをつけっぱなしにしたときにかかる年間の電気代”です。

 

エアコン本体に記載されている期間消費電力量と、契約している電力会社の電力単価を掛けると、エアコンにかかる年間の電気代概算がわかります。

 

期間消費電力量700W×25.18円=17626円(エアコンにかかる1年間の電気代概算)

17626円÷12カ月=1468.8円(1カ月にかかるエアコンの電気代概算)

 

JRAIA(一般社団法人・日本冷凍空調工業会)によれば、JIS規格の期間消費電力量は以下の計算式と条件下で算出されています。

 

・冷房27度、暖房20度

・冷房期間5月23日~10月4日

・暖房期間11月8日~4月16日

・時間:6時~24時(18時間)

 

もちろん、使用するエアコンや部屋の広さ、住宅環境によっても必要となる電力エネルギーは異なるので、あくまで参考としてご理解ください。最新のエアコンで冷房木造6畳・鉄筋9畳用だと、期間消費電力量は大体700~800kWhほどになります。

 

実際に電気代ってどれくらい変わるの?

期間消費電力量のメカニズムが分かっても、実際にエアコンのつけっぱなしでどれくらい電気代が変わるのか、不安が残りますよね。

そこでエネシフト編集部では、昨年分の電気代を比較してみました。

 

エアコン機種・仕様・環境条件

・関西電力の従量電灯B

・エアコン使用時期はほぼ1日つけっぱなし

・11月・12月はほぼエアコン駆動なし

・エアコンはパナソニックのCS-223CF-W

・設定気温は23~26度(日によりけり)

・2013年発売で期間消費電力量は747Kwh

・電力量料金は平均24.51円

・期間電力量料金は18308円

 

2015年8月・9月分と同年11月・12月分との比較

ほとんどエアコン駆動なしの11月・12月の電気代

エアコンをほぼ1日つけっぱなしの8月・9月分電気代

8月はエアコンの他にも、扇風機などの家電使用が増えるので、11月・12月分と比べて大体1500円~2000円アップと考えていいでしょう。

期間電力量料金が18308円なので、1カ月あたり1525円。

ほぼ予測の範囲内になります。

 

編集部で使っているエアコンが2013年と比較的旧型に分類されるため、最新の省エネ機能が多数搭載されたエアコンであれば、消費電力も抑えられさらに電気代も安くなるでしょう。

 

電力自由化を活用し、電力単価が地域電力会社よりも安い電力会社に乗り換えれば、もっと節約できる可能性もあります。

エアコンの電気代は1日つけっぱなしにしてもこの程度の増額なので、必要なときはどんどん使っていきましょう。

 

扇風機の電気代は?

エアコン(冷房)は電気代が高いから、いつも扇風機で代用しているという人も多いのではないでしょうか。

上述のデータによって、冷房を1日つけると電気代が1500~2000円ほどアップすることが分かりました。では扇風機の電気代はどうでしょう。

 

扇風機の場合は消費電力が弱・中・強で固定されているので、計算は容易です。

一般的な扇風機の消費電力は羽根の大きさによって定められています。

 

羽根の大きさと最大消費電力

20cm:35w以下

25cm:50w以下

30cm:65w以下

35cm:80w以下

40cm:100w以下

最大の消費電力なので、扇風機の設定を「強」にした場合の消費電力です。

一般的なリビング扇風機などは30cm~35cm。

 

そして扇風機の1時間分の電気代計算式は、以下の通りになります。

消費電力(kW)×電力単価(エン円/kWh)

 

65w÷1000×25.09円(電力単価/例)=1.63円(1時間)

1.63円×24時間=39.12円(24時間/1日)

39.12円×30日=1173.6円(1カ月)

 

扇風機を24時間30日使い続けた場合の電気代は1173.6円でした。

24時間つけっぱなしということはないと思いますので、大体8時間程度で計算するといいでしょう。

上記の条件であれば8時間を30日使用で391円になります。

 

エアコンと比べて半分以下にまで電気代削減が可能です。

なお羽根なし扇風機の場合は、本体記載の消費電力を参考にしてみてください。

 

夏場のエアコン節約術

エアコンの電気代を上げないためには、いくつかの工夫が必要になります。

一般的にエアコンは、こまめに消した方が電気代を削減できる!と思われていますが、実際はそうとも限りません。

 

エアコン(冷房・暖房)の基本機能として、部屋が設定された気温・温度になるまで一気に調整します。その後は保温モードとなり、設定気温を維持するようになるのが一般的です。

 

エアコンは、部屋の気温を調整するときに1番電力を使用します。

つまり、こまめに消してしまうとつけっぱなしの維持電力と比べて、余計な電気代がかかってしまうのです。

 

もし部屋をあけるのが1~2時間程度であれば、あえて冷房や暖房はつけっぱなしにしておいた方が、節約につながるかもしれません。

 

夏場はカーテンを閉めておくと冷房効果アップ

冷房の効果をアップさせるためには、できるだけカーテンなどは閉めておくようにしましょう。窓ガラスから伝わる外気温の温度で、部屋の気温が上がるのを防ぐことができます。

冷房・暖房問わず、エアコンの効果をより効率的にするためには、可能な限り外気温との接触部分を塞ぎ、密室状態を作ることが大切です。

 

まとめ

エアコンは毎年新型が発売され、その都度省エネ機能がよくなっています。

10年以上前のエアコンと比べると、年間の電気代が1万円以上節約できるほどです。

 

旧型エアコンの調子が悪い、冷房の効きが弱いなどの症状があるのであれば、本格的な夏に突入する前に最新の省エネエアコンに買い換えた方が、電気代削減につながるかもしれません。

 

電力会社とエアコンを同時に乗り換えれば、より大きな電気代節約が期待できるでしょう。